CBNニュースウォッチャー

アメリカのキリスト教系放送局のCBNから興味深いニュースを紹介していきます。

10月12日のCBNニュースから、妊娠中絶問題に関する新しい動きを紹介します。

米国の民主党は伝統的に「多様な意見を尊重する」ことを標榜してきた政党ですが、近年、ある問題については多様性が失われてきています。

1990年代前半には、妊娠中絶に反対する「プロライフ(pro-life)」の立場の民主党連邦議員が100人以上いましたが、現在は6人しかいないそうです。「プロライフの民主党議員」は絶滅危惧種(endangered spicies)に指定してもいいかもしれません。中絶を女性の選択肢として肯定する「プロチョイス(proーchoice)」が党の方針として確立された感があります。

しかしながら、民主党員のおよそ1/3が中絶に反対しているという調査結果もあり、現状はそうした人々の声を無視したものであると言うこともできます。

そうしたなか、「ホールライフ(whole life)」という新たな考え方が生まれました。子供の命だけでなく母親の命も含め、すべての生命を大切にしようという発想です。貧困問題への取り組みや女性支援クリニックの整備などを通じて、妊娠中絶をしなくて済むような環境を整備することで、中絶を減らしていこうとするものです。

CBN NewsWatch: October 12, 2017 (この話題は10分頃から) 
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10月11日のCBNニュースから、薬の副作用の話題です。

デイビッド・ベナブルさんは、特にからだの調子が悪かったわけではないのですが、悪玉コレステロール「LDL」の数値が高いと診断され、医師から処方されたコレステロール低下薬「スタチン(Statin)」を服用してから、体調を崩しました。

「リタイヤしたら、あちこち旅行しよう」と考えていたベナブルさんですが、呼吸や歩行にひどい障害が出ており、自宅から離れることができなくなりました。

広く処方されているスタチンですが、記憶障害(Memory Loss)、精神錯乱(Confusion)、筋力低下(Muscle Weakness)などの副作用を起こす可能性があると言われています。多くの場合、服用を中止すれば回復しますが、影響が残ってしまう場合もあるようです。

「スタチンを服用したことで体調が悪くなった」という声が、インターネット上やSNSに溢れていますが、専門家の見解は分かれています。「コレステロール低下薬の効果は多くの試験で立証されている」とし、ネガティブな情報が広まることで必要な患者が服用を躊躇するようになると問題があるとする心臓専門医(Cardiologist)もいます。

一方、ハーバード大学のジョン・エイブラムソン博士は、薬の試験は製薬会社がスポンサーになっており、彼らにとって都合の良い情報しか公表されていないため、医師もだまされているのだと言います。問題を解決するためには、試験結果を公表する前に、製薬会社の息がかかっていない専門家が内容をチェックする必要があると提案しています。

CBN NewsWatch: October 11, 2017 (この話題は8分頃から) 
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10月9日のCBNニュースから「ハイキング中に山で道に迷ってしまい、携帯電話もつながらない」なんて時に、生死を分けるかもしれないサバイバル術の紹介です。

バージニア州南東部にあるマウンテン・シェパード・ウィルダネス・サバイバル・スクールで、ベネット夫妻は軍関係者や一般の人たちに、いざという時のためのサバイバのヒントを教えています。

サバイバルにとって重要な要素は、(1)前向きな姿勢、(2)応急処置、(3)眠ったり雨風を凌いだりするためのシェルター、(4)火おこし、(5)シグナリング、(6)水、(7)食料、の7つのスキル。

多くの人は、水や食料の調達を重視しがちですが、最初に行うべきことは安全なシェルターの確保だと言います。スクールではビニールシートと紐を使って簡易テントを作る実習を行います。そして、とりわけ冬のサバイバルに重要なのが火をおこすこと。調理はもちろん、虫や獣を近づけないためにも必要ですし、気持ちを前向きにする効果もあります。

CBN NewsWatch: October 9, 2017 (この話題は7分44秒頃から)
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